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2011年12月 『話を上手に聞く方法』
11月の園長だよりでは『気持ちをしっかり聞きましょう』という内容でしたが、今回は上手に話を聞く方法です。

まず相手の話の「内容・事柄」に心の重きを置くのでは無く、相手の「気持ち」の部分に心の重きを置きましょう。
これを実行するためには基本的な心構えが大切です。
相手がどのような犯罪者であれ、子供であれ、弁護士であれ、教授であれ、私と同じ尊い人間なのだと言う心構えです 。

会話の「内容・事柄」が正しいと思うか否かはさておいて、相手のその瞬間の気持ちが「嬉しかった、悲しかった、楽しかった…」と伝えている時、相手の心にその気持ちがあることは事実です。誰にもその事実を否定することは出来ないのです。そのまま受け入れましょう。
ある出来事があり、それに対してどのように感じたかは人それぞれです。その人にとっては事実なのです。受け入れるしかないのです。

話を聞いていて相手から「どう思う?」ときたら、話を聞いて自分は「●●●と感じたよ」と答えましょう。「それは違うと思うで。●●●やで」と否定するのではなく、あくまでも私が感じたと言う'私の心の事実'を伝えるようにしましょう。
ここで双方の意見が違うかもしれません。しかし、2人とも心に感じた異なる感情もまた事実なのです。 大事なことは相手を否定するのではなく、相手が今「●●●と思う」と言う感情を、無条件に尊重するのです。

実は親しければ親しいほど、これを実行するのは難しいものです。
例えば夫婦、兄弟、親しい友人など。 しかしいつもと少し様子が違うな、真剣だな、とにかく機関銃のように話してくるな…等々を感じたならば、会話のモードを切り替えて、是非ともチャレンジしてみてください。
相手が事柄にこだわっているように感じていても、じっくり聞いてみると、すっきりして、何事も無かったかのように会話が終了することもあるものです。 夫婦間、親子間でこれを実践できれば最高だと思います。 みなさんもぜひ心がけましょう。

私ももちろん心がけています。実践も時々しています… が、もう少し頑張ります。

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