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2012年01月 『明けなくても、おめでとうございます???』
私がまだ高校時代のことです。
ジェリー君(日系3世・当時30歳)がアメリカから留学して日本の大学で勉強しておられました。その当時のエピソードをお話いたします。

当時の講師が、新年最初の講義のときに、「あけましておめでとうございます」と挨拶をしました。
学生たちはその挨拶を受け「明けましておめでとうございます」と答えました。

その時、ジェリー君は手を上げて講師に強い口調で質問をしました。
「どうして明けたらめでたいですか?」

講師は、「日本では新年を無事に迎えることが出来たことに感謝の気持ちをこめて、明けましておめでとう、と挨拶するのです」と答えたそうです。
するとジェリー君は、「私は明けなくても、めでたいです」と答えたのです。

ジェリー君はアメリカで弁護士の資格も取得しておられる方なのですが、どうしても日本で学びたいことがあり、アメリカでの生活をやめてまで日本の大学生になられたのです。だからこそ、特に真剣に講義を聞いておられたようです。

「明けなくてもめでたいです」と言う発言に講師は「ジェリーさん、あなたは、素晴らしい。ジェリーの言うとおりです。」と大いに褒めたそうです。

その講師は私に、「大事な話をするから、しっかり聞きなさい。私たちは新年を迎えることが出来ておめでとうと挨拶するが、ジェリー君は、明けなくてもめでたいです。と言い切ったのだ。すなわち、毎日毎日を感謝の気持ちで生活していると言うことだ」と教えられました。

明けなくても、おめでとうございます。毎日、おめでとうございます。

…大切なことを教えてくれてありがとう。 (講師=私の実父でした)

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