泣きながら「逃がす」
お泊まり保育での出来事 奈良県吉野の山奥にて川遊びを目一杯楽しんでおられたお子様達でした。 後半川辺にいる小さな生き物を捕まえて観察されていました。 「見て見て」と水槽を私の顔に近づけて来られました。 目を凝らしてよく見てみると、なんと小さなメダカの赤ちゃんがいっぱい。それだけでは有りません尻尾の残っている小さなカエルの赤ちゃん数匹も居ました。 川を離れる時に私はお子様方に「この小さなメダカさんカエルさんどうしましょう?」と尋ねました。 あるお子様は逃がす! あるお子様は持ち帰る! と意見が出ました。 私は丁寧にこの小さなメダカさんカエルさん達は持ち帰っても元気に生きていく事は難しい事を説明しました。 するとお子様方は 逃がす。 の意見が大半となりました。 そんな中あるお子様が 顔を真っ赤にして「お家の人に見てもらいたかった」と涙されていました。 私は「お家の人に見てもらいたかったんやね!」 と伝えました。 「うん」と頷いておられました。 私はあえて何も言わずに様子を見ました。 するとそのお子様はしばらくして 「逃がす」と泣きながら伝えてきてくれました。 私は「偉いね、偉いね」と伝えました。 そしてみんなが見ている前で川に逃してあげました。 みんなありがとう。 感謝 命の尊さを学んでもらう大切な時間となりました。 2025年7月18日の出来事でした。